2014年3月24日月曜日

私達の生活に欠かせない水について考える

私達は、水と深く関わって生きています。
飲料や洗面、シャワーにトイレなど生活に欠かせません。
日本人1人あたりの1日の生活用水の消費量は140Lと言われています。
我が家は4人家族なので1日に560L、20年生活をすると約4000t消費することになり、東京タワーの重量に匹敵します。
私達は水についてより深く知る必要があるのです。

私は一番身近な存在である水道水について調査してみました。
我が家から一番近い浄水場である三郷浄水場の水質検結果の公開データを参照してみます。
平成24年:http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/water/w_info/s_kekka24-data/k019.pdf
平成25年:http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/water/w_info/s_kekka25-data/k019.pdf
ご覧の通り、水道水には様々な成分が含まれているのがわかります。
検査項目のなかで気になるのが、人体に悪影響を与える主な物質である、塩素、トリハロメタン、トリクロロエチレン、硝酸態窒素、亜硝酸態窒素、鉛、ヒ素等がどの程度含まれているかです。
放射性ヨウ素、放射性セシウムが検査項目に無かったのは残念です。

浄水場では、水を殺菌するため塩素処理しますが、塩素が微生物を分解した際にトリハロメタンが発生します。
トリクロロエチレンは工場排水等により混入し、硝酸態窒素、亜硝酸態窒素は農薬、除草剤、肥料等が原因で混入します。
鉛に関しては鉛製配水管から溶け出すことにより混入しますが、現在は鉛製配水管の使用は禁止されているので心配ないはずです。

塩素はタンパク質やビタミンを破壊し肌荒れを引き起こします。また、カルキ臭を発生させ、水が不味くなる原因となります。
トリハロメタンやヒ素は発がん性物質です。体の各器官にも様々な悪影響を及ぼすそうです。
硝酸態窒素、亜硝酸態窒素はチアノーゼを引き起こし、間接的にガンの原因にもなります。
トリクロロエチレンは中枢神経障害の原因とされています。

塩素やトリハロメタンは煮沸で無害化できますが、トリハロメタンに関しては30分程度の煮沸が必要です。(煮沸開始直後はトリハロメタンが2~3倍に増加します)
よく煮沸していない水道水を飲料や料理に使用すると、より多くのトリハロメタンを摂取してしまうことになりますので注意が必要です。

平成24年の年間平均データを見てみましょう。
残留塩素:0.5mg/L  (目標値:1mg/L以下)
総トリハロメタン:0.014mg/L (目標値:0.1mg/L以下、ドイツでは0.025mg/L以下)
トリクロロエチレン:0.000mg/L (目標値:0.01mg/L以下)
硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素:2.4mg/L (目標値:10 mg/L以下)
鉛及びその化合物:0.000mg/L (目標値:0.01mg/L以下)
ヒ素及びその化合物:0.000mg/L (目標値:0.01mg/L以下)

目標値は下回っています。
検出された量がどの程度人体に影響を与えるのかわかりませんが、出来る限り摂取したくないですね。
トリクロロエチレン、鉛、ヒ素に関しては、検出されていないようで安心です。

参考:pH
pH<7酸性
pH=7中性
pH>7アルカリ性
次にpH, 硬度をチェックしてみましょう。
pH:7.6  (目標値:7.5)
カルシウム、マグネシウム等(硬度):82.5mg/L  (目標値:10~100mg/L)
総硬度内訳:カルシウム硬度60mg/L、マグネシウム硬度22.5mg/L
ドイツ硬度に変換すると
(60 * 56.077 / 100.087 + 22.5 * 56.077 / 84.32) / 10≒4.8581°dH

参考:ミネラルウォーター
商品名pH総硬度
エビアン7.2304
ボルヴィック7.060
クリスタルガイザー7.638
コントレックス7.41,468
結果は弱アルカリ性の中硬水ということがわかりました。

この結果は全ての生物において重要な指標となります。
哲学の祖タレスはこう言いました。「万物の根源は水である」

水槽の生物達の根源は水道水です。
水道水で育む命。
我が家の水道水で育む命。
さて、本日は水の成分に敏感な、水草水槽の立ち上げの様子をご紹介します。


前回コリドラスの移動をしましたが、その時に空いた水槽、素材、生体を再利用して立ち上げていきます。
キューバパールグラスという小さな前景草がたくさんあるので、その水草を一面に絨毯のように敷き詰めた、草原のようなレイアウト水槽を作りたいと思います。

まずは、前回同様に水槽を洗った後、バックスクリーンの塩ビシートをテープで止めます。
色は青を選びました。草原には爽やかな青空が似合います。

ライトは大きめのメタルハライドランプ(スポーツのナイター等で使用される強光の照明)を使用するので、頑丈なステンレス製のライトスタンドを用意しました。

底砂にはソイルを使用し、レイアウト用に前回と同じ人工石の凸凹ロックを使用します。
キューバパールグラスは5~10GH(≒dH)程度の高硬度の水が適しているので、水の硬度を上げる効果がある石を使い、石組みレイアウトで組まれることが多いです。
冒頭で調査した通り、我が家の水道水の硬度は約4.8dHなので、硬度を上げる為にも人工では無い本物の石を使用したいのですが、気に入った形の石を探す気力と労力が足りないので、ここはぐっと我慢します。
アクアショップには、真剣な目つきで木や石を物色する大人たちがたくさんいます。

カサ増しの為に、発泡スチロールを敷きました。
レイアウトはてきとうです。
綺麗な絨毯水槽の完成とそのノウハウの取得が今回の目的です。




奥行き感を出すために、奥に高さを出すようにソイルを入れていきます。


外部フィルターとヒーターを設置します。


水を投入します。ソイルを崩さないようにゆっくりと注いでいきます。
が、ここで失敗しました。後ろに高く積んだソイルが土砂崩れを起こしました。
写真ではわかりにくいですが、前面のソイルの高さが随分と高くなってしまい、奥行き感も無くなってしまいましたが、修正する気力が無かったのでよしとしました。


そしていよいよ、キューバパールグラスを植栽していきます。
キューバパールグラスを植えるのはとても大変です。
すぐに抜けてしまうので、根気よく何度もやり直します。塊で植えると簡単に抜けてしまい後々苦労しますので、細かく分けて丁寧に植栽していきます。
この作業は疲れます。何度も浮いてくるキューバパールグラスに激昂しないよう、適度に休憩をとりながら作業することが大切です。


後々引っ越しさせますが、居場所のないクリプトコリネ各種やトニナも居候の為、植栽します。
また、居場所の無い7匹のヤマトヌマエビと1匹のサイアミーズ・フライングフォックスを迎え入れました。
キューバパールグラスが根付くまではエビ達は入れたくなかったのですが、他に居場所を確保できませんでした。
水を入れてライト、二酸化炭素添加器具(外部フィルターに接続)を設置して立ち上げ完了です。


水草水槽はここからが戦いです。
まず、最初の2週間は毎日換水します。二酸化炭素も多めに1.5滴/s添加します。
ソイルから栄養が溶け出し富栄養状態になっているので、換水しないとすぐにコケにやられます。

しばらくの間は、帰宅すると毎日のようにキューバパールグラスが大量に抜かれていました。
植えなおしても、すぐにヤマトヌマエビがやってきて抜いていきます。
水槽を眺めているとサイアミーズ・フライングフォックスがつついて抜いています。
私はどちらかというと温和なほうの性格なのですが、この行為に対しては、極控えめに言っても激おこぷんぷん丸でした。
本気でエビ達を揚げてやろうと思いました。

1週間後。
少しづつ育っているのがわかります。


風邪をひき、3日ほど換水を怠るとこうなります。


苦労が絶えませんでしたが、立ち上げから1ヶ月経過しました。
1週間放置でもガラス面にうっすら苔が生えるかどうか程度に落ち着いたので、メンテナンスは1週間に1回に変更しました。
そろそろ栄養素の添加について考える時期になります。


水草に必要な栄養素
多量要素中量要素微量要素
窒素カルシウム
マグネシウムホウ素
カリウム硫黄マンガン
亜鉛
モリブデン
塩素
まずは水草に必要な栄養素についてざっくりとご説明します。
水草には右記栄養素が必要です。
水槽設置の初期段階では、ソイルに含まれている栄養素が溶け出すので、添加の必要はありません。
赤字以外の要素は換水や魚の餌等により補給することができると言われています。
冒頭の浄水場の水質調査結果を見る限り、足りてなさそうな要素もありましたが、特に問題になった話を聞かないので大丈夫なのでしょう。
カリウム、鉄に関しては換水だけでは不足してしまうので、別途添加する必要があります。

我が家ではカリウムの添加は水草一番ブロック、イニシャルスティック
鉄分補給にメネデール。
他に気が向いた時に、全般的な栄養素を補う為にハイポネックス開花を添加しています。
今回はとりあえずカリウムだけ添加を始めました。

1週間後。
あまりにも油膜がすごいので、油膜を食べてくれることで知られるシルバーライヤーテールモーリーをペアでお迎えしました。
効果覿面で、その後一切油膜を見ることがなくなりました。
最初は油膜を食べてくれるだけの存在だったのですが、私が来るとすぐに近づいてきてくれる人懐っこい性格に愛着がわき、今はとてもお気に入りのお魚です。


2週間後。
ライト直下と離れた場所でキューバパールグラスの成長に差が出てきたので、初のトリミングを実施しました。


3週間後。
立ち上げてから約3カ月が経ちました。
だいぶ絨毯になってきましたので、完成ということにします。
換水をたくさんしたのがよかったのか、思ったよりも簡単に育成することができました。
今後もどのような成長を見せてくれるのか楽しみです。


前回立ち上げたコリドラス水槽と一緒に撮影。


御覧の通り、他に2つ水槽を立ち上げております。機会がありましたらまたご紹介しようと思います。
右下に見切れている小さい水槽には特に力を入れていて、ジブリ作品に出てきそうな水景を目指して育成しています。(俗に言うジブリウム)


最後になりますが、現在社内でネイチャーアクアリウム部の発足を考えております。
会社の入り口に水槽を設置し、維持管理をしていきます。業界初となる社員魚の入社も考えております。
興味のある方はブログ、あるいはメールでご連絡ください。
私を含めて4人以上集まるのが目標です。たくさんの入部をお待ちしております。




----- 水槽データ -----
水槽:キューブガーデン 60×30×36
底砂:水草一番サンド、水草一番パウダータイプ
ライト:スーパークール115 サンホワイト散光  8時間点灯
フィルター:エーハイム2213+2213(インペラー抜き直結)
co2添加量:1滴/s

----- 魚 -----
サイアミーズ・フライングフォックス×1
シルバーライヤーテールモーリー×2

----- エビ -----
ヤマトヌマエビ×7

----- 貝 -----
ピンクラムズホーン×たくさん

----- 水草 -----
キューバパールグラス

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