2012年3月12日月曜日

クラウドコンピューティングとは(その2)




「クラウドコンピューティングとは(その1)」を寄稿してから、もうすぐ約1年半が経過しようとしています、本記事はその第2回にあたる記事なのですが実はこの記事自体も1年以上前に書きあげていたもので、内容が古いところもあるのですがご容赦ください。

それでは本題に・・・
前回はクラウドについて、そのシステム基盤的な観点からのお話でした。
今回はそのクラウド基盤上で動くソフトウェアに焦点を当てて説明したいと思います。


■クラウド導入におけるメリットとは

まずはじめに、企業がクラウドを導入することによるメリットとは何でしょうか?
前回(出来ればURLリンク)の説明にもあったように、クラウドの特徴的な優位性として
そのスケーラビリティが挙げられます。つまり固定のハードウェアのスペックにとらわれず
自社の必要とするリソースを必要な分だけ場合に応じて利用できるということ。
これが一番大きいのではないでしょうか。また、サービス提供側のデータセンターを
利用することで、様々なメンテナンスからも解放されます。障害監視、消費電力コスト、ロードバランシング、セキュリティマネジメント、またそれらの管理に必要となる人員のコスト、これら全てから開放されるのは大きなメリットではないでしょうか。

■具体的にどのようなサービスがある?

現在、クラウドを利用したサービスには一体どのようなものがあるのでしょうか。
おそらく一番多いのが主にBtoB,BtoCのサービス、通販サイトやコミュニティーサービス等、顧客向けのサービス。情報系であれば、CRMシステムや営業支援システム、社内グループウェア等、業務系だと受発注管理や保険会社等の契約システム等が挙げられます。
現在、パブリッククラウドを利用した企業の導入事例は20%前後となっており、意外とまだ多くはないですが、ここ最近あらゆるIT関連のメディアや雑誌に取り上げられる頻度が高まり、以前よりもクラウドの仕組み、メリットや具体的なシステムイメージ、また自社への導入するとすればどうやって適用するのか?といった部分がイメージしやすくなっており、いよいよ普及期に突入するのではないかと言われています。しかしながらこれだけクラウドの機運が高まっている業界で、実際に導入したもしくはクラウドを用いて開発しているという話しを実際の普及率の割にあまり聞いたことがないというのが私の実感でもあります。その原因はおそらく導入事例の大半がBtoB,BtoCのWEBサービス等で情報系、業務系のシステムがかなり少ないというのが原因ではないでしょうか。我々が身を置く情報系、さらには業務系の世界においてクラウドが本格的に普及するにはまだいくつかの壁を越えなければならないでしょう。その点については後述したいと思います。

■クラウドのサービスモデル SaaS, PaaS, IaaS について
 
ここでいったん話を戻してクラウド開発において重要なワードであるSaas, Paas, Iaasという3つのサービスモデルについて説明したいと思います。

・SaaS(Software as a Service)
 利用者は事業者が提供するテンプレート化された業務アプリケーションを購入して利用します。
 有名な例としてはSalesforce.com等が挙げられます。

・PaaS(Platform as a Service)
 利用者は事業者が提供するミドルウェアフレームワーク上で自分の業務アプリケーションを開発し、
 事業者が提供する動作環境で動作させます。
 例として、Google App Engine, Microsoft Azure 等が挙げられます。

・IaaS(Infrastructure as a Service)
 CPU能力、メモリ容量、ストレージ領域、ネットワーク容量といったコンピューティング資源が、
 利用者に直接提供されます。つまり、利用者は起動したOSに直接乗り込んで操作、開発を
 行うことになります。
 有名な例としては Amazon EC2/S3 が挙げられます。

ここでIaaSはPaaSを、PaaSはSaaSを、それぞれ内包する関係になります。
SaaS→IaaSへ行くにつれ、より低次元なリソースのコントロールが必要になり、自由度は高まりますが開発コストは高まると言って良いでしょう。

■分散処理について

クラウドでは負荷の増大に合わせてリソースを柔軟に増やし、処理能力を上げることが出来るというのは前回からも説明してきました。ただその魅力を最大限に引き出すにはクラウド特有の技術を知っておかなくてはならなかったりします。例えばデータ層ミドルウェアとしてKVS(Key Value Store)という分散DBがあります。KVSは結合が出来ないなどの機能は限られていますが、データを複数のサーバーに分散配置して、各サーバーでデータを独立して処理できるようになっているのでクラウドのスケーラビリティを存分に生かすことができるといえます。PaaS, IaaSでの開発では必要な知識となるでしょう。Google App Engineでは「Bigtable」、Microsoft Azureでは「Azure Table」、Amazon Webserviceでは「SImple DB」が提供されています。

■企業導入における問題点

ここまでクラウドの機運が高まっている今、なぜ企業のクラウド導入が我々が身近に体感できるほどに進んでいないのでしょうか?そこにはいくつかの企業が導入を躊躇する問題点が存在するからであるといえます。ここでそれらの問題点をいくつか挙げてみたいと思います。

・重要な社内データを外部に置くという不安
個人情報の取り扱いを含め、とにかく安全性を最重要とする企業では社内のデータを外部に預けるということに慎重にならざるを得ないのでしょう。ただこの問題も実は外部の信頼のおけるデータセンターにデータを置いた方が安全なのでは?という見方もあります。実際情報漏えいの殆どが内部漏えいであるというデータもありますし、その場合外部に置いた方がむしろ安全であるということになります。通信の傍受という観点でいくと、パブリッククラウドの場合はプライベートクラウドよりもその編のセキュリティに対する配慮は高度なものになると思いますし、通信は当然ながらSSL通信でしょう。
これらを踏まえると一概にクラウドにデータを預けることが危険とは言えないと思います。

・稼働率
業務よりのアプリケーションに近づくほど、その稼働率は100%に近い割合で保障されなければなりません、仮に99.999%であったとしても、バックアップサーバーの仕組み等で結局ノンストップを維持しているのが現状のため、クラウドでも同じくノンストップを実現するには+αの開発コストがかかるでしょう。もしくは実現不可能である可能性もあります。

・サービスの継続性
契約したクラウド事業者がいくら大きな企業であったとしても、果たしていつまでサービスを継続して提供してくれるのか?そういった不安がないわけではないでしょう。出来るだけ個々の事業者のサービスに依存しないアプリケーションの開発をすることが重要であると言えます、実際クラウドの標準化の動きもあるようですが、SaaS,PaaSレベルではなかなか難しいというのが現状のようです。

■さいごに
ここまで色々な観点からクラウドコンピューティングについて説明してきました。
最近は、我々が開発ツールとして使用しているミドルウェアベンダーもクラウドソリューションの提供の準備をしています、すでに提供開始しているベンダーもあります。今後我々にもそれらのクラウドソリューションを使って開発をする機会がやってくることでしょう。その時、今回説明したクラウドに関する前提知識を持っておくことでスムースにソリューションを理解して使いこなすことができる手助けに本記事がなってくれれば幸いです。


2012年3月2日金曜日

【採用情報】-データマイニングコンサルタント募集



寒い日が続きますね。
先日は本格的な雪まで降ってしまいました。
早く暖かい春が来て欲しいものです。

ネイチャーインサイトでは春に向けてデータマイニングコンサルタントの採用活動を行っています。

DODA データマイニングコンサルタント募集

以下、サイトからの抜粋です。

■募集背景
これまでBIシステムの設計・開発・運用・保守を中心に、
金融業界を中心にサービスを提供してきました。
このたび、統計解析に基づいたコンサルティング業務にさらに注力するため、
コンサルティングサービス部を代表篠田以下3名で立ち上げました。
これから事業を軌道に乗せるために、
データ分析・データマイニング経験をお持ちの方を募集します。

■仕事内容
データ分析・データマイニング・コンサルティング業務などをお任せします。
【具体的には】
SASコンサルタントとして、世界が認めるデータマイニングツール
「SAS」を用いてお客様への提案から、
データ分析・データマイニング、コンサルティング業務の案件を中心に、
またモデルの実装などシステム構築まで、幅広くお任せします。
また、コンサルティングサービス部のメンバーとともに、
営業戦略の策定にも積極的に関与していただきます。

■応募資格
データ分析、データマイニングの実務経験など
【詳しくは】
下記のいずれかの経験をお持ちの方はご応募ください。
◎データ分析、データマイニングの実務経験(3年程度)
◎データマイニングパッケージ(SAS、SPSSなど)を用いての業務経験
※SAS製品の知識をお持ちの方は歓迎します。

【こんな志向のある方は歓迎します】
◎データマイニングだけでなく、エンジニアの近くでシステムの知識も学びたい方
◎営業戦略や新規開拓など、会社づくり組織づくりまでやってみたい方
◎和気あいあいとした社風が好きな方




皆様のご応募お待ちしております。

DODA データマイニングコンサルタント募集

ツイート数からみる"バーチャルYouTuber"ブーム

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